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非平衡ダイナミクス研究室

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今後の研究室内セミナー・集中講義の予定


講演:白石 允梓 氏 (明治大学 先端数理科学インスティテュート)
題名: 社会性昆虫のデータ解析と数理モデル
場所: 対面(奈良女子大学C141)
日時: 2024年3月28日(木)15:00~

概要
 社会性昆虫であるハチやアリは、コロニーを効率的に維持するために、コロニ ー内で必要になる採餌や幼虫への給餌・世話、清掃などのタスクを自律的に分業 することが知られている。この分業は、コロニーを構成するワーカー(働きアリ) が独立にコロニーの状況を判断したり、ワーカー同士でコミュニケーションを取 ることで成立していると考えられている。また、分業に加えて必要な仕事量自体 を調整する労働量の分配も類似のメカニズムで成立していると考えられている。 このメカニズムは、反応閾値モデルと呼ばれるメカニズムによって理解され多 くの実験で検証され確認されてきた。
 しかし、これらのメカニズムの実験検証では行動データの観測が十分ではなか った。我々の研究では、小型タグを用いた自動計測システムを構築し長期間のア リのコロニー内での行動データを計測し大規模データを取得し、データ解析を行 い反応閾値モデルでは説明仕切れない性質の労働量分配メカニズムが存在するこ とを実験的に示した。また、反応閾値モデルを拡張したモデルを提案し、実験デ ータを説明するためにどのような数理モデルが必要になるかを検証した結果につ いて述べる。


  問合せ先:奈良女子大学  狐崎 創, 下川 倫子


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