セミナー情報2018

非平衡ダイナミクス研究室

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2018年度

非平衡ダイナミクスセミナー
講演:柳田 達雄(大阪電気通信大学 工学部 基礎理工学科)
題名: リード楽器の波動方程式を基にしたモデリングのこころみ
場所: 奈良女子大学理学部C棟 C141 教室
日時: 6月5日(火) 16時30分~18時00分

概要
リード楽器は,息を吹き込むことで,マウスピース(弾性体)につけられたリード(振動体)が振動し,音が出る楽器である.本講演では,クラリネットを中心として楽器の音質解析を紹介し,楽器の数理モデル化の問題点を提示しながら,波動方程式を基礎とした木管楽器のモデル化をこころみる.このモデル方程式のシミュレーション結果と実際のクラリネットの音と比較検討し,音色の違いの原因について考えたい.本研究は,久保田春菜氏の卒業論文に基いている



非平衡ダイナミクスセミナー
講演:波多野 恭弘(東京大学地震研究所)
題名: 脆弱な断層、誘発される地震: 破壊現象の摂動への感受性
場所: 奈良女子大学理学部C棟 C141 教室
日時: 5月7日(月) 16時00分~17時30分

概要
 地震は地球スケールでの破壊現象であり、その解放するエネルギーは材料科学スケール等と比較して(文字通り)桁違いに大きい。しかし地震を起こすきっかけは潮汐などの小さな応力変化でも十分で、例えば大気圧の1/1000程度(!)のごく微小な応力変化が地震発生率と相関を示すことが近年の観測によって明らかになりつつある。ここでは、地震発生の物理過程について、少なくとも実験室レベルで分かっていること(摩擦法則と剪断破壊過程の各ステージ)を説明した後、破壊過程に対する摂動の影響を定式化する。結果を観測データと比較し、時間があれば実験室と断層のスケールの違いがもたらす影響について所見を述べる。 (齊藤拓也、AlexandreSchubnel,Francois Petrelis各氏との共同研究に基づく)




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