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非平衡ダイナミクス研究室

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2020年度

中間発表
講演:塚 香乃子(奈良女子大学大学院人間文化総合科学研究科数物科学専攻)
題名: 冷却によるパラフィンの亀裂の準静的な成長と分岐について
             動的クラスタリングを示す電場下の2種コロイド粒子集団系
場所: オンライン
日時: 11月13日(金) 16時45分-17時30分

概要
 破壊は一般的に、発生すればその後の挙動は不規則で、予測出来ないものと思われいる。 しかし、適当な実験系を作ることで、破壊の挙動を制御出来ることがわかっており、 温度勾配を与えたガラス板にて亀裂の速度が制御された準静的な破壊の実験を行った研究がある(Yuse and Sano,1997)。 この研究では、温度差やガラス板の移動速度により亀裂パターンが変化していくことがわかっている。 本研究でも、別の物質で同じように温度勾配を与えることで、準静的な破壊を観察出来ないかと考え、 融点56-58℃のパラフィンを用いて、冷却の際に発生する亀裂パターンを調べることにした。 ガラスに比べ、パラフィンは融点が低く、一度固めては溶かしを簡単に繰り返すことが出来る。 この点を活かし、パラフィンを入れる容器を円形にし、容器を回転させる装置の作製と、 継続的に亀裂パターンを観察出来る実験を考え回転速度を変え実験を行った。 実験の結果、回転速度を大きくすると、回転方向に対し直線的に伸びていた亀裂が、 分岐を繰り返し成長するようになることがわかった。 本発表では得られた結果を報告する。




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